賞状書士というのは、賞状や感謝状・表彰状などの紙面に見栄えのよい筆文字を書き入れる仕事のことをいいます。実は賞状書士になるための特別な資格があるわけではなく、思い立ったら誰でもその日からこの仕事に就くことができるわけですが、それでは信用がないため仕事を受注して稼ぐことは難しい面があります。そのため書道の師範や民間の教育訓練機関が授与している任意の賞状書士の資格などをもって、一定の能力があることの代用と考えて履歴書に記載してアピールすることが多いといえます。活躍の場はさまざまですが、たとえばデパートなどの店舗でのし書き、宛名書きをしたり、企業でも同様に宛名書きをしたりといった求人が季節的に発生することがあり、こうしたタイミングをみはからって稼ぐことは可能です。また最近ではインターネットによる個人対個人の取引も活発になっていますので、どこか適当なスキル販売のサイトに登録しておき、需要があった場合にのみ対応して報酬をもらうといった稼ぎ方もあります。後者であれば正社員やアルバイトのように特定の組織に所属する必要がなく、自由に時間を活用することができるところがメリットです。もっとも賞状書士の仕事だけで稼ぐのでは生計を成り立たせるところまではいかない場合が多いとみられますので、たとえば書道教室を開いて生徒に書道を教えることを専業にしつつ、副業に賞状書士を選んで稼ぐといった、二段構えでの取り組みがベストといえます。